書を捨てよ町へ出よう

    アンダーグラウンド

    アンダーグラウンドミュージックってなんでしょ?!

    むかしでいうアングラってものですが、アンダーグラウンドUNDER GROUNDつまり地下。表に出てこないというところからの言葉ですよね~だから世に出ていないってことなのでしょうか。メジャーになって表に出てしまった時点で、アンダーグランドではなくなってしまうってことでしょうか?!

    パンクにしてもヒップホップにしても、もともとは反発や体制への批判を歌詞に乗せたり音に合わせて叫んだり。なんでも出始めの頃は、そんなの音楽じゃない!と言われていながらも、今ではヒップホップはひとつの音楽のジャンルとして確立しながら、さらにヒップホップも細分化されてきています。キング・オブ・ロックンロールのエルビス・プレスリーにしても、デビューしてアメリカの若者たちが熱狂していた時に保守的な大人たちからは「ロックは若者を悪くする」だったり「非行に走らせる」と言ってプレスリーの音楽を弾圧運動を展開したりしていました。弾圧されながらもプレスリーの音楽を聴いて育った若者も、もうすでに老人の年齢になり今度は「今の音楽は、音楽じゃない!」なんて言い出したり。時代は繰り返すというので、きっと同じようなことをするのでしょう!アンダーグラウンドミュージックに限らず、アンダーグラウンドは世に出る前の活動そのもののような気がしてきます。古くはレジスタンス運動のような・・・ いったい、いつの時代?って感じですがナチスドイツがユダヤ人排斥運動を展開していた時は、国家権力を握っていたのがナチスドイツ。それに反対することは、すべて反政府組織となるわけですから。ナチスドイツがしたことは、絶対に許されるものではなく政治家が、ちょっとでもナチスドイツのことを持ち出せば徹底的に叩かれます。なぜなら『ナチスドイツ』は絶対的な悪だから。

    でもヒットラーが権力を掌握していた時のドイツでは、ヒットラーを批判したりナチスドイツの取った政策を批判することは自らの死を意味していました。それはナチスドイツが体制側だから。体制側か否か。体制を批判すれば、すべてアンダーグランウドになってしまう?そんなのって、どーも納得いかないんですけどね。だけど、表だって活動すれば当然ながら捕まってしまうので、そうなると地下アンダーグラウンドに潜んで活動するしかないですよね。ナチスがしたユダヤ人排斥運動や、次々と侵略をしていきます。代表的なアンダーグラウンド運動が、フランスがナチスに対して対抗した反体制運動レジスタンス運動です。レジスタンス運動も、文化としてのアンダーグランドでみればアンダーグラウンドの中に入ります。ただ、フランスだけに限らずナチスの起こした侵略に対して、抵抗した運動をしたのはフランスだけではありません。ナチスの風が吹き荒れていたドイツでも、アンダーグラウンドでナチスに抵抗するための運動は行なわれていました。ではでは、アメリカがドロ沼に陥ったベトナム戦争反対運動はどうでしょう?!『ベトナム戦争反対運動!!とアメリカの若者たちを中心にベトナム反戦運動が広がりましたが、表立った運動でした。こちらの運動のことは、カウンターカルチャーと呼ばれるようで、既存や主流、体制的な文化に対抗する文化という意味ですね。ベトナム戦争反対運動の頃の「ヒッピー」と呼ばれるロン毛だっり、ラブ&ピースの時代もアングラ文化なんて言われていますが社会的影響をかなり与えたことには間違いないです。ウッドストックは伝説ですからっ!

    そしてアングラで忘れちゃいけないのが、アングラ劇団の存在ではありませんか?!日本ではアングラ劇団として有名なのが、唐十郎率いる状況劇場。それに寺山修二の天井桟敷。東由多加の東京キッドブラザースなどがよく知られています。よく知られてる時点でアングラではなくなっていますが、実際に世間一般的に広く知られてきたのは1980年代なので1960年代から活動を始めているので、約20年ぐらいはアンダーグラウンドな劇団だったということですね。活発的に運動していたのは、1960年代中期から1970年代です。アンダーグラウンド劇団というあって、根本には反体制主義に反商業主義の思想があります。1960年代の時代背景を想えば、学生運動や市民運動の思想なんかと通じるところもあったので、学生運動している若者たちに共鳴や共感を与えたのでしょう。そしてアングラ劇団は今までの商業演劇や新劇とは一線を課しているのが、実験的な舞台表現で独自の世界観を広げたということです。実験的となると、絵画や詩でも実験的な試みをしているのが前衛芸術なので劇団や音楽も芸術というカテゴリーは一緒。その時代だからこそ、アンダーグラウンドで放たれたエネルギーは、人びとを魅了したのでしょうアングラ劇団が日本演劇界に大きく引き起こした変化を、元朝日新聞社の記者で演劇評論家の扇田昭彦は、著書の60年代演劇再考の中で、9つに分けて分析しています。

    • 1:劇構造、戯曲の構造の変化である。
    • 2:演技する身体と演技の変化である。
    • 3:劇場空間の変化である。
    • 4:笑いの増進である。
    • 5:音楽の導入である。
    • 6:伝統演劇との接点の変化である。
    • 7:演劇における理論化の作業である。
    • 8:演劇運動である。
    • 9:海外公演の増加である。

    唐十郎が率いた状況劇場は、新宿に紅テントを建てて演じていました。まさに今までの演劇界とはまったく違ったスタイルで新たな試みだったというのはすごいことかもしれません。アングラ劇団に前衛芸術の他にも、映画界にも同じようなムーブメントが起こっていたんですね~中心的な存在は大島渚監督です。その世代に生まれていないと、大島渚監督というとメガネをかけたコメンテーター的の認識ですがその時代には権力に闘争的に対峙する姿勢から松竹ヌーベルバーグの旗手と呼ばれていたそうです。大島渚監督は、撮影所に入社する前までは左翼活動家で分析的な映画批評家だったので、反体制的な下地ともいえるものは充分にあったということです。

    アングラが活躍していた1960年代はどんな時代背景だったのでしょう~?!

    1960年代

    この時代は日本は高度成長期です。昭和35年~昭和44年。日本だけではなく、中国では毛沢東の指導体制の下で文化大革命があり、中国は混乱の時代です。そして、アメリカはベトナム戦争が泥沼状態になってしまっていました。日本では、1960年に安保闘争があり、1960年代末期には、全共闘運動に大学闘争と学生運動の全盛期の時代でした。

    産業面でみると、東海道新幹線が開通したりカラーテレビが普及したりとまさに高度成長期の最盛期ともいえる1960年代、生活習慣が大きく転換したのはこの時代です。そして外国をみても演劇に音楽と大きく芸術が華が開いたともいえるほど、錚々たるアーティストが活躍した時代です。

    外国映画界

    バート・ランカスター・・・
    アメリカ。1960年アカデミー主演男優賞受賞『エルマー・ガントリー/魅せられた男』
    グレゴリー・ペック・・・
    アメリカ。ローマの休日。1962年アカデミー主演男優賞『アラバマ物語』
    エリック・ロメール・・・
    フランス。ヌーベル・ヴァーグを代表するフランス映画監督
    アーサー・ペン・・・
    アメリカ。映画監督。1962年『奇跡の人』1967年『俺たちに明日はない』などが代表作
    マルチェロ・マストロヤンニ・・・
    イタリア。『甘い生活』や『ひまわり』などカンヌ国際映画祭主演男優賞など受賞
    ジャネット・リー・・・
    アメリカ。1960年『サイコ』でゴールデングローブ賞受賞
    シドニー・ポワティエ・・・
    アメリカ。黒人俳優の先駆け。1963年『野のユリ』で黒人で初となるアカデミー主演男優賞受賞
    スタンリー・キューブリック・・・
    アメリカ生まれで後にイギリスに移住。映画監督『ロリータ』『時計じかけのオレンジ』『2001年宇宙の旅』
    セルジュ・ゲンスブール・・・
    フランス。1960年代の後半から1970年代にかけてフランスのポピュラー音楽で中心的役割を果たす。反体制的な作風で人気。
    ジャン・リュック・ゴダール・・・
    フランス・スイス。映画監督。『勝手にしやがれ』など。ヌーヴェルヴァーグの旗手。
    ショーン・コネリー・・・
    イギリス。初代ジェームズ・ボンド。「007ドクター・ネオ」は1962年の作品。
    スティーブ・マックイーン・・・
    アメリカ。『大脱走』『荒野の七人』『タワーリング・インフェルノ』など
    クリント・イーストウッド・・・
    アメリカ。アカデミー賞作品賞と監督賞2度受賞。『荒野の用心棒』など作品多数。
    ジャック・ドゥミ・・・
    フランス。『シェルブールの雨傘』でカンヌ映画祭パルム・ドールを受賞。映画監督
    フランソワ・トリュフォー・・・
    フランス。『大人は判ってくれない』でカンヌ国際映画祭監督賞受賞。他に多数受賞。フランスのヌーヴェルヴァーグの旗手。
    エリザベス・テイラー・・・
    生まれはイギリス。1960年代は2度のアカデミー主演女優賞受賞。
    アンソニー・パーキンス・・・
    アメリカ。1960年代を代表する青春スター。『渚にて』など
    ピーター・オトゥール・・・
    アイルランド。1962年『アラビアのロレンス』など多数
    ロマン・ポランスキ・・・
    ポーランドとフランス国籍。『吸血鬼』や『ローズマリーの赤ちゃん』など監督作品多数。
    ソフィア・ローレン・・・
    イタリア。1960年に『ふたりの女』でアカデミー主演女優賞受賞。『ひまわり』などイタリアを代表する女優。
    マギー・スミス・・・
    イギリス。1969年『ミス・ブロディの青春』でアカデミー主演女優賞受賞。最近ではハリーポッターシリーズのミネルバ・マクゴナガル役で知られている。
    シャーリー・マクレーン・・・
    アメリカ。1960年『アパートの鍵貸します』でゴールデングローブ賞など受賞。
    アラン・ドロン・・・
    フランス。1960年『太陽がいっぱい』で大ヒット。
    ジュリー・アンドリュース・・・
    イギリス。1964年『メリー・ポピンズ』1965年『サウンド・オブ・ミュージック』など多数の代表作
    ロバート・レッドフォード・・・
    アメリカ。1969年『明日に向かって撃て』で一気にスターに。
    デニス・ホッパー・・・
    アメリカ。1969年主演・監督・脚本の『イージー・ライダー』はアメリカンニューシネマの代表作に。
    ロミー・シュナイダー・・・
    オーストリア出身。ドイツ・フランスで活躍。数々の出演作品があり、フランスのトップ女優。
    ピーター・フォンダ・・・
    アメリカ。1960年代のニューシネマブームに乗って活躍。
    フェイ・ダナウェイ・・・
    アメリカ。『俺たちに明日はない』でアカデミー賞女優賞にノミネート。
    カトリーヌ・ドヌーヴ・・・
    フランス。1964年『シェルブールの雨傘』のヒットでスターの座を掴みました。
    ミア・ファロー・・・
    アメリカ。女優としても有名ですが、インドアシュラムで超越瞑想を学んだのことでも有名。

    芸術

    マーゴ・フォンテイン・・・
    イギリス。バレエダンサー。ロイヤル・バレエで活躍。代表作『ジゼル』『眠れる森の美女』『白鳥の湖』
    モーリス・ベジャール・・・
    フランス。バレエの振付師。『ボレロ』で不朽の名声を得る
    ルドルフ・ヌレエフ・・・
    ソ連。プーシキンに師事。亡命後は英国ロイヤル・バレエのゲストとして活躍。